米喫煙率、巻きたばこが過去最低＝電子は増加
【ワシントン時事】米疾病対策センター（ＣＤＣ）は１４日、米国の成人に占める巻きたばこの喫煙者の割合が２０１８年は１３．７％と、前年比で０．３ポイント低下し、過去最低を記録したと発表した。一方、呼吸器疾患との関連が指摘される電子たばこが、若者を中心に広がっていることも分かった。
ＣＤＣの統計によると、巻きたばこの喫煙率は、喫煙による健康への悪影響を指摘する最初の報告が出た１９６０年代の約３分の１に低下した。ただ、葉巻や電子たばこなどを含むたばこ製品の喫煙率は１９．７％で、こちらは前年から０．４ポイント上昇している。
このうち電子たばこの喫煙率は３．２％で、前年から０．４ポイント上昇。中でも１８～２４歳の若年層では、前年の５．２％から７．６％に上がった。かみたばこなど無煙たばこの喫煙率も、前年の２．１％から２．４％に上昇した。
ＣＤＣのレッドフィールド所長は「巻きたばこの喫煙率の低下は、公衆衛生関係者と多数のパートナーが協力した着実な取り組みの成果だ」と指摘。禁煙が健康にもたらす効果について、引き続き啓発していく考えを表明した。 【時事通信社】