NY市、フレーバーつき電子たばこ販売禁止へ(日本経済新聞社)
【ニューヨーク=西邨紘子】ニューヨーク市議会は26日、果物などの風味をつけた「フレーバー付き」電子たばこ製品の販売を禁止する条例を可決した。米国では電子たばこの使用による健康被害が相次いで報告されており、特に未成年の患者の割合が高いことが懸念されている。
ニューヨーク市議会は26日、果物などの風味をつけた「フレーバー付き」電子たばこ製品の販売を禁止する条例を可決した=AP
フレーバー製品は特に未成年の電子たばこ使用拡大につながるとして規制を求める声が高まっていた。これまでにカリフォルニア州サンフランシスコやマサチューセッツ州も販売規制を決めている。
米国では今年、電子たばこの使用が原因とみられる深刻な肺疾患の報告が急増した。米疾病対策センター(CDC)によると、11月20日時点で肺損傷の報告は約2300件あり、47人が死亡した。
国レベルでの規制が遅れる中、州や自治体が独自に販売を規制する動きが相次いでいる。ニューヨーク州も9月にフレーバー付き電子たばこの規制に動いたが、電子たばこ小売店主らが州を相手取って提訴し、ひとまず規制は差し止めとなっていた。米メディアによると、ニューヨーク市の販売規制は2020年7月ごろに発効する見通しだ。