液状大麻の押収増 茨城県警、警戒強める 摘発7割超、10~20代
大麻草から幻覚作用のある成分を抽出して作る液状やワックス状の大麻の押収量が増えている。入手の手軽さから若い世代に常習者が多いとみられ、茨城県警は今年から、液状やワックス状の「大麻濃縮物」を統計の項目に加え、流通や使用の拡大を警戒している。 営利目的で液状大麻約2キロを米国から昨年密輸するなどしたとして、牛久署と県警薬物銃器対策課、東京税関成田税関支署の合同捜査班は4月、龍ケ崎市の男ら6人を逮捕した。県警によると、リキッドと呼ばれる液状大麻の営利目的輸入と、ワックス状大麻の営利目的所持を県警が摘発するのはいずれも初めてだった。密輸大麻は、会員制交流サイト(SNS)などを通じて10~20代の若者に販売していたとみられる。 液状やワックス状の大麻は、幻覚作用を引き起こす有害物質を濃縮しており、乾燥大麻より危険性が高いとされる。主に電子たばこ用のカートリッジに入れて加熱し、成分を吸引する。インターネット経由で購入できることから、若者の常習者が増加しているとみて、県警は警戒を強めている。